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転換期の探り方

トレンドを描いていた相場が一転、逆の方向に勣く時、あるいは、ずっともみ合いの状態が続いていたのが、そこから離れてトレンドを描き始める時など、相場が動き出す瞬間を、どうやって見極めればよいのか。

相場は、あくまでも「因果の世界」である。したがって、次の動きが、それまでの経過とまったく関係のないところで突然始まるということはあり得ない。

つまり、その前に起きていることの影響を受けて、次の相場か形成されているのだ。

それには「何かありそうだな」という。”気づき”が必要になる。たとえば、徐々に相場の動きが小さくなっていったとしよう。これは、売りと買いの勢力が拮抗している証拠。当然、市場参加者はこうした動きに対して、徐々にじれていく。「いつ大きく動くんだ?」と、固唾を呑んで相場の行方を見守っているはず。

そこで、ちょっとでも上か下に動こうものなら、一気に売りや買いを仕かけていくのだ。また、人きく相場が上昇したとしたら、次は大きく下げる局面を迎えるかもしれない。

いずれにしても、相場の流れを見ていくうちに、「ちょっと変だな」「何か起こりそうだぞ」という気づきを得られるかどうかが、マーケットで勝つための基本となる。

では、どうやって、その気づきを得ることができるのだろうか。

そこで大事なのは、日ごろからの訓練と好奇心、そして想像力をいかに持つかということである。

株式の銘柄を発掘する際も、自分の身近なところで起こっている現象に目をむけ、そこからどのような会杜に投資すれば儲かるかということを考えていくはずだ。

たとえば、コンビニエンスストアに入って、「この商品が売れているな」ということに気づいたら、その商品を作っている会社の株価に日を向けてみる。これと同じことを、為替のトレードでもやればいい。

つまり、想像力を働らかせてみることだ。

その想像力をもとに、「これからドルは買われるはずだ」、あるいは「ユーロは売られるはずだ」、「その理由は、これこれ、こういうことがあるからだ」というように、自分なりにシナリオを作ってみよう。

当たるか外れるかは、今の段階では気にする必要などない。もし、そこで自分の立てたシナリオが外れたら、そこで改めて、どうして外れたのかという原因を考えるようにする。これが訓練である。

こうした訓練を繰り返していくうちに、いろいろなことに対して興味を持てるようになり、徐々に相場観が経験として身につくのである。

市場は投資家の心理で動いている。

為替のトレーディングでは、その根底に人間の行動心理が強く働くものである。つまり、「他の人かそう思うから動く」ということ。皆が上がると思って買えば上がるし、下がると思って売れば下がる。したがって、想像力を働かせる際には、マーケットに参加している大勢の投資家たちが今、「何を考え、何に注目し、それによってどのような投資行動を取るのだろうか」ということを、常に考えるようにすると不思議とマーケットの力学が見えてくる。

訓練と好奇心、想像力で「気づき」を身につける